サービス内部構造計測
目には見えない内部構造を可視化したい
X線CT計測
X線CTとは
計測対象物にX線を照射し、物体内部を透過させることで減衰したエネルギー値を測定・計算することで物体の形状や内部構造を取得する計測方式です。
計測物を回転させて計測することで三次元形状を取得。非破壊にて内部構造まで三次元データ化することが可能です。
CTでは小物で複雑な部品の内部欠陥や形状を非破壊で検査する事は勿論、使用する機種によっては比較的大きめな樹脂部品や比重の大きい金属部品なども計測可能です。
X線源の焦点サイズ違いによるCTスキャンサイズの違いと主な対象物
ナノフォーカス | マイクロフォーカス | ミリフォーカス | 高エネルギー | |
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管電圧 | 180kV | 225kv~300kV | 450kV | 6MV |
計測対応サイズ | ~Φ240x250mm | ~Φ500x600mm | ~Φ500x1000mm | ~500×500×500mm |
主な計測対象 | 半導体、樹脂部品 複合材料繊維配向 | 樹脂部品 アルミ部品、樹脂複合部品 | 大型アルミ鋳造品、 小型鉄系鋳造品 | 鉄系大型鋳物 |
X線CT動画
スプレーノズル
複雑に入り組んだ形状、細かな内部形状の計測、検査が可能です。深穴の内部、透明レンズ等の計測も可能です。
グローランプ
破壊、切断しなければ確認できない部品の内部構造等を非破壊で3Dデータにて取得、3DCADデータにモデリングを行い設計データとしてご提供が可能です。
アルミシリンダヘッド
内部構造まで忠実にデータ化が可能です。ポートの形状やジャケットの確認ができます。
繊維配向の検査
ガラス繊維配合樹脂や炭素繊維配合樹脂の内部組織、繊維配向の確認が可能です。※測定範囲は10㎜角程度のサイズに限ります。
内部組付け検査
製品をくみ上げた状態で内部部品の干渉、ギアや爪、シール構造等を組付けた状態で確認が可能です。切断する事なく測定が可能なので変形の心配がありません。
巣、ボイド検査
樹脂やアルミ鋳造物の成型時に発生する内部欠損(巣、ボイド)の発見や分布検査が可能です。
切断計測
X線CT装置に入らない大きな製品や、比重が大きくてX線が透過できない金属製品については、放電ワーヤーカットやプラズマ溶断、大型バンドソーによる物理的な切断を行い内部の形状含め切断ピース全体を正確に3Dスキャンいたします。 切断前に3Dスキャンしておいた外観形状へ切断後の3Dスキャン結果を組み合わせる事で内部構造を正確に取得いたします。
分解計測
製品を分解しながら新たに露出する部分を3Dスキャンし、パーツ単位まで3Dデータ化致します。 3Dデータ上で分解工程と逆の順序で3Dスキャンデータを組み合わせる事で複雑な部品構成の製品も内部までしっかりとデータ化を致します。
破壊を伴わないボルトオンパーツの分解に対応